表記について

音域データの表の項目や、音の高さの表記の説明をしてるページです。






音の高さについて


音名表記

当サイトでは「ド ド# レ レ# ミ ファ ファ# ソ ソ# ラ ラ# シ」をそれぞれ「C C# D D# E F F# G G# A A# B」と表記しています。

#を♭で表記した場合はC#=D♭ D#=E♭ F#=G♭ G#=A♭ A#=B♭となりますが、当サイトでは#で統一して表記しています。
BとCの間、EとFの間には#とか存在しません。下にあるピアノの鍵盤の図を見てもらえれば分かると思います。

この音名は、オクターブが変わっても同じ呼び方なので、その区別のために以下のオクターブ表記と合わせて使用します。


オクターブ表記

オクターブ表記には、主に2種類あります。

・C(ド)でオクターブ表記が変わるもの
key

・A(ラ)でオクターブ表記が変わるもの
key
※この図における「m1 m2」はそれぞれ「mid1 mid2」の省略です。


本来なら前者が主流なのですが、当サイトでの表記は後者を採用しています。
後者を選んだ理由は、人声の音域を表記するのに適していて、しかもネット上での認知度が高いためです。

また、上の2つの鍵盤は表記が異なっていますが表す音の高さは同じです。

例:G2=lowG E3=mid1E C4=mid2C A4=hiA F5=hiF


lowの下やhihiの上はどうなっているかというと、
key
このような感じで、それぞれlowlow、hihihiとなっています。

字数も増えてややこしいのですが、これらの音域は普通の曲においては使用されることは極めて稀です。
そもそもlowやhihi音域でさえも、あまり使われる曲はありません。

key
そこで当サイトで使用する鍵盤はこのサイズ(鍵盤数は43)になっています。

一般的なJ-POPで使われる音域は大半がこの範囲におさまっているでしょう。
J-POPでこの範囲外の低音域あるいは高音域を使用する曲は、非常に珍しいです。





曲の構成について

まず大まかな分け方をすると、曲は2つの部分に分けられます。

サビ

曲の中心であり、メロディーが最も印象的であることが多いです。
CMや着うたなどとして、曲の一部を使用する場合はこの部分が用いられるのが普通です。
アーティストのサイトでも、この部分が試聴の対象とされているものがほとんどでしょう。

メロ

サビ以外の部分です。
大抵の曲は、サビに至るまでに2種類のメロを経ます。これを順にAメロ、Bメロと呼びます。
一般的にサビで盛り上がる曲が多いので、Aメロは比較的落ち着いている場合が多いです。
そしてBメロはサビに繋がるため、これから盛り上がりそうなイメージで作られることが多いようです。

また、曲によってはAメロでもBメロでもなく、サビとも違ったメロディーの部分が出てくることがあります。
これは主に曲の後半、間奏の後などに現れることが多く、Cメロと呼びます。
ラスサビ(曲中で最後のサビ、大サビ)の前に、曲に変化をつける目的で作られることが多いです。

・典型的な構成例
[1番]Aメロ→Bメロ→サビ→[2番]Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→BまたはCメロ→ラスサビ

ただしメロは、単純に出てきた順にA、B、Cとつけているだけなので、サビに至るまでに3種類のメロが出てくる曲もあります。
その場合、Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビという構成になっています。
そして曲の後半ではDメロ、場合によってはEメロなんかも出てきてしまうこともあります。
逆にAメロから直接サビに移り、BメロやCメロが登場しない曲もありえます。


当サイトでは、データに記載されている高さの音が、曲のどのあたりで使われているかを知るために、これらの表記を行っています。
そのため、メロに関しては、Aメロ、Bメロなどと記載せず、ただメロとだけ記してる場合や、その他の表記をすることもあります。
主に以下のような場合です。

・極端にメロが多い曲
EメロやFメロなどと書いていっても、曲のどの部分なのか逆に分かりにくくなってしまうと思われるためです。
Dメロまでぐらいなら表記するかもしれません、状況に応じて判断です。
このような場合、サビ前や間奏後といった代替表記を用いることが多くなります。

・メロがAメロしかない曲
これならメロとサビだけで説明が十分にできると思われるためです。

・その他の特殊な構成になっている曲
例:[1番]Aメロ→サビ→[2番]Aメロ→サビ→Aとは違うメロ
Aとは違う部分はBとしてもいいのですが、基本的にBメロはサビの前という印象が強いためです。
この場合は、それぞれ、メロ、サビ、ラスト、などという表記になるでしょう。

部位の表記に関して分かりにくい点がありましたら掲示板でご指摘ください。





転調について

転調というのは、曲の中で調を変える(キーを変える)ことです。
ただし、当サイトで扱う転調とは、曲の中で対応する部分同士のみを比較したものとします。
つまりAメロならAメロ、サビならサビというように比較します。AメロとBメロの比較、のようなことはしません。

最も一般的な例としては、曲後半(特にCメロ後や間奏後など)のサビで、それまでのサビと比べてキーが+1されるものです。
現在のいわゆるJ-POPではこのパターンの曲は非常に多いです。

しかし、サビ以外の部分から転調する曲や、上昇するキーが+2や+3などの曲もあります。
逆に、頭サビや間奏後のサビのキーが下がっている曲も多く存在します。


転調前後の使用音に関して涼宮ハルヒの憂鬱より「God knows...」を例として示します。

この曲が転調前のサビで使用する音は以下のようになっています。
key

この曲はCメロ後のラスサビで転調してキーが+2されます。転調後に使用する音は以下のようになります。
key

転調前のmid2C#は転調後のmid2D#、転調前のhiBは転調後のhiC#にあたります。

このように、転調するとその範囲内(ここではサビですね)の使用音全体が変動します。
たまに勘違いしている人を見かけますが、最高音や最低音だけが変わっているわけではありません。





表の項目について

曲名

曲名です。

地低

地声の最低音です。
詳細欄では最低音以外も表記する場合があるので、地声の低音部分という意味合いも兼ねます。
アーティストによっては調査困難なことがあるため、未調査のまま掲載する場合もあります。

地高

地声の最高音です。
詳細欄では最高音以外も表記する場合があるので、地声の高音部分という意味合いも兼ねます。
裏声との判別が困難な場合など、便宜上こちらで記載してあります。

裏高

裏声の最高音です。
詳細欄では最高音以外も表記する場合があるので、裏声の高音部分という意味合いも兼ねます。
裏声が使用されていない楽曲に関しては、この項目は関係ありません。

詳細

地低、地高、裏高、それぞれの該当箇所の解説です。
曲によってはその他の補足事項を記載してあります。
最高音に次ぐ高音部分や、中高音でも連発する部分などは出来るだけ載せていきたいです。


それぞれの音高の該当箇所はこのように強調して表示されます。
該当箇所に次ぐ高音または低音、あるいはその他の特記すべき部分はこのような感じで表示されてます。

転調する曲の場合、該当箇所が高音なら転調前後で高い方、低音なら転調前後で低い方を掲載します。
ただし場合によっては両方掲載することもありまし、高くも低くもなければ掲載しないこともあります。

調査対象は、基本的に歌詞に表記されている部分のみです。
それ以外の箇所、いわゆるフェイクに関しては最高音、最低音の対象外となっています。
しかしフェイクであっても以下のような場合は例外的に最高音、最低音の対象に含めることがあります。

・歌詞部分に直接繋がっているフェイクや、歌詞部分の直後にあるフェイク
・カラオケの機種によりで歌詞が出たり出なかったり、歌詞サイトによって記載されていたりいなかったり、曖昧な箇所

中でも「ここは歌わないと逆に不自然だろう」と感じるような箇所は対象にすることが多くなると思います、主観です。
最高音・最低音の対象にならなくとも、フェイクの中で特に高音や低音がある場合は詳細欄でコメントします。

また、セリフやかけ声やラップやシャウトなど、判断が難しいものは調査対象外とさせていただきます。

音程ブレに関しては、該当箇所と対応すると推測される箇所を調査(例:該当箇所が1番Aメロなら2番Aメロを調べる)して判断します。
音楽的に考えて明らかに外れている場合などは、実際使用されている音より楽譜を優先することもあります。
逆に実際使用されている音を優先し、楽譜と調査結果が異なっている場合もあります。

瞬音に関しては、普通に耳で聞き取れる範囲程度までが対象で、あまりに瞬間的な音は調査対象外とします。
その他、アーティストによっては独特な歌い回しがあったりしますが、これも調査対象外となることがあります。





地声・裏声の区別について

当サイトにおける区別には、結論から言うと明確な基準はありません。

声楽における声区はチェストボイス・ミドルボイス・ヘッドボイス・ファルセットなどのように分けられたりします。
しかしこれらの区別の仕方に関しては有識者の間でも意見が分かれることがあり、明確な定義は実質存在しないものと思われます。
流派などにより判断が変わるなら、当サイトにおける表記としては適切ではないと判断しました。

そもそも当サイトの目的は「どの高さが使われているか」の情報をまとめることであって、「どんな歌い方をしているのか」は専門外です。
その曲を歌うアーティスト本人でも、ライブ時にCD音源と明らかに発声を変えたりすることは珍しくありませんし。
(※平均使用音域において地高・裏高の区別をせず最高音で計算しているのは、このことが関わっていたりします)

このような事情があるので、当サイトにおける表記では地声と裏声という大まかな区別のみにしています。
そしてその区別は「特に声楽知識のない人が聞いて地声っぽく聞こえるかあるいは裏声っぽく聞こえるか」程度の基準で行っています。
そのため、アーティストによってヘッドが地声に含まれていたりミドルが裏声になっていたり、ごっちゃだったりするかも分かりません。

判断が難しい場合、特にミックスボイスなど聞き手により意見が分かれそうなものは区別を行わず、便宜上全て地声の欄に表記しています。

これらの事柄に関して掲示板でご指摘いただいても対応しかねる事があります。
細かい部分の判断は各人で行ってもらえればと思います。ご了承ください。




関連する項目について

文字通り、そのアーティストや作品に関連する項目へのリンクがはってあります。

例:グループ⇔ソロ
スキマスイッチ大橋卓弥
Janne Da ArcAcid Black Cherry

例:アニメ・ゲームの項目⇔声優
涼宮ハルヒの憂鬱平野綾
みなみけ茅原実里


あると便利かなと思って追加しました。
しかし全てのアーティストや作品の関連を把握できてるわけでもないので、掲示板で情報提供していただければ助かります。





音域色分けについて

使用音域をより視覚的に分かりやすく表示するため、高さに応じて色を変えて表示しています。

key
〜lowG#、mid1A〜mid1E、mid1F〜mid2E、mid2F〜mid2G#、hiA〜hiB、hiC〜hiE、hiF〜
現在はこの7段階で、よほどのことがない限り範囲の変更はないと思います。





平均使用音域(平均最低音・平均最高音)について

アーティストごとに各曲の最低音と最高音を集計し平均を算出したものが、平均最低音・平均最高音になります。
ただしここで言う最高音とは、地声最高音と裏声最高音のうち高いほうのこととします。
(※地声最高音と裏声最高音を区別しない理由は、前述したとおり地声と裏声の区別が明確ではないことにあります)
調査数3曲以上から掲載していますが、アニメの項目など、曲によって歌い手が変わっているものは原則として対象外です。

調査廃止しました。更新作業にかかる負担軽減のためですご了承ください。



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